2012年2月17日金曜日

荒木高子展

土と語る、森の中の美術館
    兵庫陶芸美術館  では



ー心の深淵に迫るー
 荒木高子展   が開催されています




荒木高子展・・・

 荒木高子は、1921年に兵庫県西宮市に生まれました。華道未生流宗家の家元であった父の死後、荒木は1936年に、15歳で家元代行として家業に従事しました。
 1950年頃からガラス・オブジェを制作し、1952年には須田剋太に師事し、油絵を学びました。1956年、大阪に白鳳画廊を開設し、1960年の閉廊まで主に関西の前衛美術を紹介し、荒木自身も石膏やスチールなどを用いたオブジェを制作しました。1961年に渡米し、ニューヨーク・アート・スチューデンツ・リーグで彫刻を学び、フランス、スペインに滞在した後、1962年に帰国しました。1963年には、陶芸をはじめるために、西宮市の自宅に窯を築き、丹波立杭の丸八窯、京都市工芸指導所で学びました。荒木は、黒陶のオブジェや、球体にシルクスクリーンで転写した作品などを発表し、そのユニークな造形が注目されました。
 荒木の作品が現代美術界にとどまらず、陶芸界で広く認知されるようになったのは、1979年第5回日本陶芸展に出品した「聖書シリーズ・砂の聖書、燃えつきた聖書、黄金の聖書」で最優秀作品賞・秩父宮賜杯を受賞したのがきっかけです。同年には、イタリアのファエンツァ国際陶芸展でも第2席に入賞しています。以後、荒木は聖書シリーズを継続して制作し、海外でも高い評価を受けました。1990年には、兵庫県三田市にアトリエを開設。1995年の阪神淡路大震災で、西宮市の自宅が被害を受けてからは、三田市のアトリエ横にアメリカ製のトレーラーハウスを設置して移り住み、2004年に亡くなるまで、同地で制作を続けました。
 このように荒木は、兵庫県にゆかりの深い作家であり、聖書を題材にやきものという素材を通じて、人間の存在に関する根源的なテーマに迫った作家であるといえます。
 今回の展覧会は、荒木高子の没後初めて開催される回顧展です。生涯にわたる陶芸作品を展示することで、荒木が陶芸界に残した足跡をたどります。


以上兵庫陶芸美術館HPより





順路としては
1階 → B1 → 2階 となっています
と係の女性に教えていただき

まずは1階からね




次はエレベーターで地下へ




では2階へ移動しましょう





うぁ~い♪
やっぱり来てよかった~~~♡♡♡

なんと言っても砂の聖書、燃えつきた聖書、黄金の聖書などの聖書シリーズで荒木高子の名が国際的にも高い評価を得ることとなったんですよね

聖書シリーズは他にも
石の聖書、黒い聖書、頽廃の聖書、原爆の聖書、点字の聖書、Pocket Bible、SMALL BIBLE、岩の聖書、ロックバイブルなどがあり
その発想は家族や友人、幼いころの思い出、西宮で眺めた輝く海などが作品のイメージとなっているようです

点字の聖書は最近新約聖書「ヨハネによる福音書」第8章32~38節であることが解明されました

また50枚の聖書は一枚一枚シルクスクリーンで転写して作り上げると言う緻密なもので
聖書シリーズの中にはページの1枚がとても薄くそのリアルさに驚きと感動を与えてくれます

アメリカのどこだったかに出品した
MOUNTAIN BIBLE、WAVE BIBLEと言うのもありましたが
あたくしは朽ち果てた聖書や砂の聖書などの方が好きですね
また水たまりの聖書は樹脂を使って水たまりを表現しているのですが目の高さを変えて見入ってしまう素晴らしい作品です



などなど聖書だけでも予想を上回る点数が展示されておりとても満足できる展覧会でした
普通同じような作品がつぎつぎと並べてある場合
最初はじっくり観ていても段々と足早に進んでいくことがあったりするものですが
今回の荒木高子展では同じ 聖書 が並んでいてもそれぞれに魅力的なものであるため一つずつじっくり眺めていました☆

参考資料として聖書のシルクスクリーンや転写シートも展示されていました
また篠山紀信撮影の写真も4枚あり
有りし日の荒木高子さんの姿も見ることができます



1階の作品は広く芸術と言うものに携わる人たちにとって作品作りにイメージをもらえると思いますし
地下に移動したところでは 砂の譜 と言う作品が2点ありそこからがあたくしが観たい!と思った作品の数々でした
地下1階と2階はこういう表現もあるのだと言うことで是非見ていただきたい展覧会ですね




壺庭風???

苔の庭

小雨に濡れた冬の苔
少し色を取り戻したようですね

1階に下り腰かけて
ガラス越しの苔を眺めていると
一時の安らぎをもらえる優しい時間が過ぎました





次の写真の奥の所をアップにすると


陶器の灯り

でしたね

http://maaruiseikatsu.blogspot.com/2011/05/blog-post_03.html





ここは陶芸大学もやっているんですね
生徒さんの力作が展示されているのですが
左端のところには今年の干支・・・

辰の作品

が5作品展示されていました





兵庫県陶芸美術館





開催期間 平成23年12月10日(土)~平成24年2月26日(日)
開館時間 10:00~18:00 (入館は17:30まで)
休館日   月曜日
観覧料   一般600円、大学生500円、高校生300円
        20名以上の団体はそれぞれ100円引きです

        17時以降の観覧はそれぞれ半額
        65歳以上の方は一般料金の半額
        障害のある方とその介護者は半額



少し交通の便とか不便なところもありますがどうしようかな~
って思っている あ・な・た~ 是非みていただきたいと思いますのでお急ぎくださ~~~い

場所的に少し寒いですので暖かくしてお越しくださいね
みなさまのお越しを心よりお待ちしております



兵庫陶芸美術館
〒669-2135
篠山市今田町上立杭4
TEL 079-597-3961

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